■買い控え懸念 、メーカー・小売店・酪農家も「厳しい」
明治、雪印メグミルク、森永乳業の乳業大手3社が、牛乳やヨーグルトなどを11月から一斉に値上げする。出荷価格ベースによる牛乳類の値上げ幅は2.8~10.2%。
物価高騰に苦しむ消費者が生活防衛を強めれば買い控えも懸念され、影響は道内の酪農現場にも及びかねない。
■特売の回数が減る⁈
11月からの飲用向け乳価引き上げが決まったが、その上昇率は約8%。
メーカー各社にはそれに加えて光熱費や包材費の上昇がある。
メーカーの商品の値上げ幅は明治で2.8~5.5%で、乳価上昇分などすべて含めた分を値上げに転嫁しているようではない。メーカー側の販売減少を押さえる姿勢がみられる。
牛乳はスーパーマーケット各社の特売の目玉となる商品だ。
しかし値上げ分が反映されてきたら、もちろん、特売の回数が減る・特売価格が以前ほど安くないといった影響が少なからず出てくるだろう。
ヨーグルト、プリン、プロテイン飲料なども同じく。
■今週末のチラシ掲載された牛乳価格
参考までに今週末(9月15日から19日の期間)のスーパーマーケット各社のチラシに実際に掲載された1ℓの紙パック牛乳の価格(税抜き価格)を見てみました。
以下の通りで、最安で130円ぐらい。平均160円といったところでしょう。
(卸売スーパーはチラシ掲載がないだけで店頭にて特売はしてます)
イオン | ARCS | 東光 | コープ | ダイイチ | フードD | 卸売スーパー | |
特売牛乳の価格 | サツラク 125円 | サツラク 175円 | サツラク 178円 | よつ葉 158円 | よつ葉 160円 | 保証牛乳 138円 | チラシ掲載 なし |
これが単純計算で最大10%の値上げとすると平均160円ほどだったものが180円弱になってしまうのです。なんと20円も値上がりですよ。
また、同等同一商品が同じく特売になるとは限りません。250円を超えるような高価格帯の商品が特売の対象になって、さらに買いにくくなるなんてことが発生するかもしれません。
今までスーパーの特売に登場する乳飲料は成分調整牛乳や低脂肪牛乳がほとんどです。それが価格の高い牛乳が特売セールになってくるということです。
牛乳とひと口に言ってますが、参考までに:
飲用乳の種類は、「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」(略して「乳等省令」といいます。)で7種類が定められています。
飲用乳のうち牛乳と名がつくのは、「牛乳」、「特別牛乳」、「成分調整牛乳」、「低脂肪牛乳」、「無脂肪牛乳」の5種類です。そのほか飲用乳には「加工乳」と「乳飲料」の2種類があります。
出典:全国飲用牛乳公正取引協議会HPより
■牛乳・乳製品 値上げ まとめ
牛乳乳製品に限りませんが今年の値上げってえげつないですよね。こんなの今まで経験したことありません。
毎日の生活に欠かせない、お子さまのいる家庭ならなおさらでしょう。買う量を減らす、飲む量を減らすっていうのも現実的じゃあありません。
値上げは止めることはできません。防衛するしかありません。
特売チラシを必ずチェックしましょう。
牛乳(類)・乳製品は必ず特売アイテムになります。
かならず掲載されています。