■夏のこの時期のおすすめは、「うなぎ」
いよいよ、7月23日(土曜日)は「土用丑の日」うなぎの日です。
お店に行くとわかりますよね、スーパーマーケット各社は、多くのポップ・大型ののれん・のぼりなどの販促物を最大演出して土用丑の日をアピールしてますね。1年で一番うなぎが売れる日ですから。
■土用丑の日 販促品(お店の人用)
お店では、
のれん、旗、のぼり、ちょうちん、うちわ、シールなどあらゆるもので土用丑の日ウナギの日をアピールしています。
スタミナうなちゃん
▶楽天で 土用丑の日 販促品
土用丑の日 販促品(お店向け)
■スーパーマーケット各社の価格は?いくら?
以下表は、スーパーマーケット各社のうなぎ価格(円・1尾・税込み)
国産・並 | 国産・大 | 輸入・並 | 輸入・大 | |
---|---|---|---|---|
東光ARCS | 2,139 | 2,787 | 1,383 | 2,754 |
イオン | 1,941 | 2,805 | 1,401 | |
コープ | 1,922 | 2,138 | 1,922 | |
ダイイチ | 2,138 | 2,980 | 1,382 | 1,900 |
フードD | 2,149 | 3,218 | 1,069 | 1,814 |
卸売り | 1,814 | 950 |
国産の並サイズについては、産地は鹿児島産が多い。ただし、ARCSが愛知産、東光が高知産、コープが宮崎産を使用。
価格はおおむね2,000円前後。
同じく国産の大サイズは、2,000円から3,000円と開きがある。(※)
輸入物は中国産が多い。コープのみ中国産の扱いは無く台湾産となる。
並サイズの価格はおおむね1,000円ちょい。大サイズは2,000円弱。
(※)各社同じく「大サイズ」と表現していても、A店の大サイズの大きさは、B店では特大サイズと表現されていたりと各店での「自主基準」です。
また、お店によっては早く売りたい・無くしたい、とかメーカーや仲卸さんから特別に条件が出て安くできるものがあったりもします。
■知ってる? うなぎの大きさって?
大きさ、実際の重さについては、1箱当たりのうなぎの入り数による原料の規格があります。
5キロの箱に対して何尾入っているのかです。
おおまかには、
並:5キロ40尾=1尾125g・・・よく見るサイズ。幅5センチ長さ25センチぐらい。
大:5キロ25尾=1尾200g・・・大サイズやLサイズと表現されます。幅6~7センチ長さ30センチ弱。並サイズよりも幅があります。
特大:5キロ20尾=1尾250g・・・特大サイズ。幅10センチ長さ30センチを超える。明らかに大きい。干物の開きホッケか⁈っていうぐらい。
より小さい5キロ50尾や、やや大きめの5キロ23尾とかっていう中間のものもあります。
イオンさんのチラシはとても親切です。チラシに重さ(g)まで表現されていますよ。
■家庭でうな丼にしたら どれくらいの大きさ?
家庭で小どんぶりでうな丼を作るとしたら、どのサイズを選べばいいの?
並サイズ:1尾を4切れにとって、大人2人前。好きな人には物足りない。
大サイズ:1尾を3切にとって、一人1切れで3人前。ちょっと足りない。大好きな人は2切れのせてほしい。とすると、1尾で1.5人分。
特大サイズ:1尾を4切れにとって、一人2切れで2人前。大満足だが、ちょっと贅沢かも。
■土用の丑とは?
さて、よく聞く「土用の丑」ですが(※それぞれ諸説あります)、
これは五行(ごぎょう)思想にもとづく季節の分類で、各季節の終わりの18日間を言っておりました。 現在では、太陽黄緯(たいようこうい)による太陽の通り道の角度で定めております。夏の土用は、115度から立春の135度までをいいます。
そもそも、夏のこの時期にウナギを食べる習慣ができたのは、エレキテルで有名な 江戸時代の学者・平賀源内が、「うなぎをどうやってこの時期に売ったらよいか?」 と、うなぎ屋に相談を持ちかけられ、「土用に う の字のつくものを食べると良い」と 言ったところ、「あの物知りの源内の言うことならば間違いない!」と広まっていった 。
というのが定説であるといわれております。
また、さらに古くは、蒲焼ではありませんが 万葉集の大伴家持の歌にも「やせ男にうなぎを食べさせて栄養をつける」といった意味の歌が詠まれております。源内の1,000年昔であります。
この平賀源内という人物、1728年(享保18年)~1780年(安永8年)までの短い人生でありました。 お墓は、東京の台東区にあります。そして、源内が亡くなってから80年後に明治時代が始まります。
この、江戸時代に始まったとされる、「夏の土用にウナギを食べるという習慣」は、ビタミンB群の 豊富なうなぎを夏に食べることによる「夏ばて防止・疲労回復」という、実に理にかなった 先人の生活の知恵なのであります。
また、「うなぎのぼり」という言葉をよく耳にしますが、うなぎはエラ以外に皮膚呼吸もできるので、 自分の体表と周りが湿っていれば水から出て移動することがあるらしいのです。 そのようなうなぎが崖(がけ)の斜面をクネクネ~と登っていったのでしょうか?それからどんどん 登るようすを「うなぎのぼり」と例えるようになったようです。
■うなぎは どこで獲れてるの?
全国の養殖ウナギ生産量は、
2019年(令和元年)で17,073トン。 トップの鹿児島は7,086トンで40%強を占めます。 2位の愛知が4,362トン、3位の宮崎が3,070トンで、4位の静岡が1,534トンと続きます。 この上位4県で全国の90%以上の養殖ウナギを生産しています。
■付け合わせ、関連品、添え物は?
うなぎのかば焼きにはタレが付いていますが、それだけでは足りません。別売りの小袋タレ(50円ぐらい)も用意しましょう。好きな方は、200円~300円で大容量の瓶入りタレも売っています。
また、さっと振りかける山椒も忘れずに。味にアクセントが付きます。
新生姜の漬物、みそ漬け、奈良漬けなんかを添えるのもいいですね。
汁ものは、しじみです。土用しじみっていいます。松茸の味お吸い物も合いますよ。
いっしょに、お蕎麦っていうのももアリです。
■夏バテ防止・疲労回復
江戸時代に始まったとされる、夏の土用にウナギを食べるという習慣は、ビタミンB群の豊富なうなぎを夏に食べることによる「夏ばて防止・疲労回復」という、実に理にかなった先人の生活の知恵なのであります。
けっして安い商品ではありませんが、1年に一度、ちょっと贅沢して夏を乗り切りましょう。
価格:4,580円 |