■「食品主要 105 社」 価格改定動向調査(8 月)
食品値上げ、年内「2 万品目」迫る
円安影響で記録的「値上げの秋」に
~ 8 月は 2400 品目、10 月には年内最多の 6000 品目超で値上げ ~
値上げへの「躊躇」、年初に比べて低下 コスト増分を価格に反映する動き強まる
これまで、食料品の価格上昇の主な要因としては小麦・油脂の世界的な価格高騰に加え、原油
価格の高騰に伴う物流費や包装資材などの値上がりが中心となってきた。しかし、夏以降はこう
した原材料費の上昇に加え、一時は 1 ドル 140 円台に迫った急激な円安による、輸入コストの上
昇を主な値上げ理由とするケースが目立った。
国内でも多くの物品で値上がりが続く中で、食品各社でも年初に比べて価格改定への抵抗感は
低下しており、躊躇なく機動的に値上げを行う企業・品目も足元では出てきている。急激に進む
円安など、コスト高を背景に価格改定を行うケースは引き続き増加していくとみられ、再値上げ・
再再値上げといった動きも含め、値上げは 8 月中にも年内累計 2 万品目を超えるとみられる。
各品目の価格改定率(各品目での最大値)は平均で 14%となり、6 月末時点から上昇し
た。急激に進んだ円安を背景に、夏~秋以降の値上げを中心として値上げ幅が拡大している。
今夏以降の値上げ要因では、原油高に伴う包装資材や容器、物流費の高騰、加えて急激な円安
による影響を挙げたケースが多かった。2022 年 5 月頃までは小麦など原材料価格の高騰が値上げ
の理由だったが、近時は原油高による輸入・物流コストの上昇、さらに急激な円安にともなう輸
入コストの上昇へと変化している。特に、年初に値上げを実施した食品類を中心として円安を理
由とした再値上げ・再再値上げが秋以降に集中しており、全体の値上げ品目数を大幅に押し上げ
る要因となっている。
(※帝国データバンクより)
過去記事の 「値上げの春」、「初夏の値上げ~物価高」もご参照ください。
■8月になりました
早いもので、もう8月になりました。
毎月1日(ついたち)は、
スーパーマーケット各社は勝負の日です。チラシ合戦です。新しい月が始まる日にそのスタートダッシュを決められるかどうかの重要な日です。今後を占う日であります。
ぜひ、8月1日のチラシ点検してみてください。
■ざっくりとチラシを見てみると…
市内スーパーマーケットのチラシをざっくりと見てみました。
昨年度との違いを大きく気になるところだけ抜粋します。
- 北海道産 ブロッコリー・95円…変わってない
- 北海道産 とうきび・125円…変わってない
- 北海道産 鶏ももブロック 100g当り68円…変わってない
- バラベーコン スライス 100g当り98円…変わってない
- 刺身用めばちまぐろ 100g当り298円…50~100円ほど上がっている
- たらこ 100g当り248円…以前は198円をよく見た
- ミツカンなどの酢 1本 50円ほど値上げ
- インスタントコーヒー 1瓶 50円ほど値上げ
- 600gほどのカップ入りのみそ 1個 50円ほど値上げ
- 乾そば・ひやむぎの箱売りを見なくなった
- アイス・冷凍食品のお買い得デーは全品ではなく一部商品になった
農産物は産地の入れ替えで安さを出している。
お肉は大きな差はない。
お魚は100g当りで50円ほどなので、キロ換算で500円ほど上がっている。
一般食料品は1個当たり50円ほどの値上げ。
※ざっくりとです。やはり、目玉の日替わり品は安い!
■8月・夏の値上げ~物価高・値上げどこまで? まとめ
商品を1品ずつ見ていったら1個あたり50円ほどの値上げであるが、お買い物は1品だけではない。
1回のお買い上げ額がが3,000円とすると、上記平均14%の値上げから換算すると支払総額は3,420円と計算されます。
420円、ほぼ500円弱の負担増になっているのです!
動向としては、値上げ値上げってさんざんテレビや新聞でもやってますから、お客様の買い方はますます日替わり品や「お得な〇%引き〇〇デー」に集中するのでしょう。
日替わり品のまめなチェックと、〇〇デーにだけお買い物に行くようにして防衛したいものです。
1日はARCSとコープのチラシにはお買い得のカレンダーが付いていますから、それを見てお買い物に行きましょう。